2022年くらいから円安という言葉をよく聞くようになったけれど、円安のこと実はあまり分からないの。なんで日本は円安になっているの?
実は円安や円高と聞いてもピンとこないことあるよね?今日は分かりやすく簡単に円安について解説するよ!
2022年頃から、よく円安という言葉を耳にするようになりました。
昨年2022年は特に主要通貨に対して大幅な円安となり、2022年10月20日には150.15円まで円安が進みました。
150円を超えたのは1990年以来32年ぶりです。
今(2023年5月後半)は円安傾向は少し落ち着いていますが、テレビやネットでは「円安だ~!」と騒がれていますね。
円安になった結果、電気代などの公共料金が上がり、身の回りのモノが少しずつ値上がりするようになりました。
私達の生活に大きな影響を及ぼす円安!
今日は「円安とはどういういことか?今の円安はなぜ起こっているのか?」を簡単解説します。
この記事を見て得られること
- 円安がそもそもどういうことを言うのか分かる
- 今(2022年6月以降)円安になっている理由が分かる
- 経済ニュースをもっと理解出来るようになる
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目次
円安とはどういうこと?
そもそも円安というのは、円の価値が下がることをいいます。
その円安と言うのが、そもそも分からないかもw
そうだよね!私もお金の知識をつける前は全然分からなかったから安心して!海外旅行する時のことを思い出すと急に分かりやすくなるよ!
海外旅行へ行く時のことを思い出して為替レートを理解する!
海外旅行へ行く時、空港や銀行などで両替をするかと思います。
日本円を持っていき、旅行先の国の通貨に替える。
その際に、みんな自然と為替レートのことが気になりませんか?
このレートが、まさに為替レートです。
為替の話をする時に、海外旅行の話をすると急にみんな理解出来るようになるんだよw
円安とはどういうこと?
円安になるというのは、以下の状況のことを言います。
ドルで考えるより、お菓子で考えた方が分かりやすいので、お菓子で考えてみましょう。
2016年10月に1個100円だったお菓子が、2023年6月には1個140円になっていたという感じです。
この時、お菓子を買う時に、「あ~あ~!このお菓子値上がりしたな~。」と思いますよね。
このお菓子の部分に米ドルを当てはめて考えてみましょう。
米ドルもお菓子と同じで、「あ~あ~!ドル値上がりしたな~。」と思いますよね?
お菓子が値上がりしたのと同じで、ドルが値上がりしたことになります。
こういった状況を、ドルの価値が上がり、円の価値が下がり、ドル高円安の状況と言います。
為替の話をする時は、なぜだか必ずドルを基準に話すことになっているから、円安というのは「ドルに対して円が安いこと」を表すのよ。分からなくなったら、自分がアメリカ人だと思って考えてみると分かりやすいよ!
なぜ2022年から円安ぎみなの?
早速、なぜ昨年から、こんなに円安になっているのか…を考えてみましょう!
円安の原因は日本とアメリカの金利の差
円安(ドルが値上がりして、円が値下がりしている状態)の大きな理由は日本とアメリカの金利差があるからです。
えっ?金利差って何?日米の金利差があると言われても何のことが分からないのだけど…
お金の知識ゼロの方でも、どこかで一度くらいは「日本の金利は低い」と聞いたことがありませんか?
日本の金利の低さが、円安の原因になっています。
そもそも金利って何?
「金利って何?」と思った方、安心してください(笑)。金利は何かを整理しよう!
細かいことは理解するのが面倒だと思うので、金利とつくものは全て低いと覚えてしまいましょう!
例えば
・預金金利が低い
・住宅ローン金利が低い
・お金を借りる金利が低い
こんな感じです。
住宅ローンとは住宅を建てたり買う時にお金を借りることを言いますが、お金を借りる際には必ず利子が必要です。
その利子を金利と言い、借りたお金にプラスして、金利分を支払うことになりますね。
よって住宅ローン金利が低いというのは、家を建てる人にとって、とてもいい条件になります。
利息が低いから、お金を借りやすくなるのですね。
いろんな金利が低いと、お金が借りやすくて、家を建てる個人や企業にとって嬉しいことです。
しかし銀行金利で考えてみると、逆に金利が低いのはちょっと悲しいことになります。
「いくら預金を銀行に預けていても、金利が低いと利息がつかないから」です。
金利が低いということは、お金を借りる側にとってはいいけれど、お金を貸す側(お金を預ける側)にとっては都合よくない状況なのです。
日本とアメリカの金利の状況をチェック
金利について少し理解したところで、日本とアメリカの金利の状況をチェックしていきます。
まず日本の金利の状況を見ていきましょう。
日本の金利は低金利
「銀行に預けても金利が付かないな~」と思ったことはありませんか?
この感覚は正しくて、日本の金利は低く、低金利です。
金利が低いということは、お金を借りる人にとっては利息が安くて借りやすいのですが、お金を貸す人(銀行にお金を預けること)にとっては利息が低くてお金を貸すのがもったいない状態です。
今日本はお金は借りやすいけれど、お金を貸したり、預けたりするには利息が低すぎて、悲しい状態になっているのですね。
アメリカの金利は高め
一方アメリカの金利状況を見てみましょう。
いろいろ事情はあるのですが、今のアメリカの金利は日本より高いです。
金利が高めということは、お金を借りる人は利息が高くて困るけれど、お金を貸す人(預ける人)にとっては、利子をたくさんもらえてうれしい状態です。
今アメリカは日本と逆で、お金は借りにくいけれど、お金を貸したり預けたりするには利子がたくさんもらえて、嬉しい状態になっているのですね。
低金利の日本と金利が高いアメリカ!お金を貸すならどっちに貸す?
日本とアメリカの金利状況を確認した上で、お金を貸す人にとって、日本とアメリカどちらの国が有利が考えていきます。
お金を貸す(預ける)なら、金利が高い方がお得だよね?
日本は金利が全体的に低いので、日本にお金を置いておいても、あまり利子はもらえません。
日本はお金を借りるにはいいけれど、お金を置いておくには金利が付かないず勿体ないのですね。
よって世界の人は日本にお金を置いておこうと思わなくなります。
一方アメリカを見てみましょう。
アメリカは日本より金利高いことを知りました。
金利が高いということは、お金を貸す(預ける)と、利子が多めにもらえて嬉しいのですね。
よって世界の人は、金利が低い日本よりも、金利が高いアメリカにお金を貸そうと思う人(預けようとする人)が増えるのです。
アメリカの金利が高いからアメリカにお金を預けたいな~と思った場合、預けるお金をアメリカの通貨に換えないといけません。
よってアメリカにお金を預けたい人は、自分の持っているお金をアメリカドルに両替をしないといけない。
結果的に、自分の通貨(日本円)を売って、アメリカドルを手に入れようとする人が多発するのですね。
こういう動きの結果、アメリカドルは人気(値上がり)になり、日本円は下火(値下がり)になるのよ!
アメリカにお金を預けたい人にとって、日本円は不要であり、日本円の人気が下がる。
よって日本円の価値が下がっていき、円安傾向(=日本円の価値が安くなる)になっていくのです。
現在(2023年5月)時点でもまだまだ日本とアメリカの金利差があります。
金利の差がある限り、アメリカでお金を預けたい人は増え続ける為、上記の事情でまだまだ円安状態は続くと言われています。
このまま円安が続くとどうなる?
最後に、このまま円安が進んだ場合、私たちはどんな影響をうけるのかを見ていこう!
ここ最近物価が上がったな~と感じることが増えましたが、このまま円安傾向が続くと、今以上に一般庶民の私の生活にも影響が出てくることが予想されます。
例えば、輸入している食品がもっと値上がりしたり、輸入している燃料系(電気やガソリンなど)が値上がりしたり、私達の生活に直接影響が出てくるのですね。
輸入で稼いでいる企業は、業績が上がり、勤めている人のお給料等が改善されるかもしれませんが、そうでない場合は、ただ生活費が値上がり生活費が上がるだけの状況になります。
生活費が上がると、物を買う欲が減り、物が売れなくなり、それでまた日本の景気が下がることも予想出来たりしますね。
買い物へ行くと、いろんなものが値上がりしていることに気が付くよね…。円安のおかげで、日本の景気が良くなればいいのだけど…。
まとめ
円安がここ最近ずっと騒がれていますが、
なんでこんなに円安になっているの?この円安になる理由は何?
と思っている人、実は多いと思います。
円安になる理由が多少でも分かっていると、経済ニュースも少し理解しやすくなりますし、今後どんな資産形成をしていけばいいのか、真剣に考えるようになるかと思います。
「円安が大変です!」みたいなニュースを観たり聞いたりしたら、こちらの記事を思い出して、円安になっている理由を何となくでも思い出してくださいね!
以上、「円安はいつまで続く?投資初心者でも分かる円安になる理由」について簡単に説明しました。
いくら嘆いても値上げや円安は変わりません。
今の状況を把握し、状況に応じた対策を取っていきましょう!