前回『株と債券』をSMAP中居ちゃんとキムタクに例えて説明したよね。
うん!それは理解出来たよ。もう少しく詳しく学びたいな!
前回の記事で株と債券は『負の相関関係』にあり、例えるならSMAPの中居ちゃんとキムタクだという話を説明しました。
SMAPファン投票を行った時、もし中居ちゃんが1位だったら、キムタク人気は2位になり、逆にキムタクが1位になったら、中居ちゃんの人気は2位になる。
株と債券の関係性も似ていましたね。
今日この続きです!
どんな時に株が上がり、どんな時に債券が上がるのか、もう少しだけ『株と債券』について知識を増やしておきましょう。
株が人気になり株価が上がるときはどんな時?
ますは株について知っていこう!
株が売れる時の条件は2つある!
株が売れ、株の価格が上がる時の条件は2つあります。
株の例え話で登場した麗子さんを思い出してみます。
麗子さんが発行した生写真が人気で、ファンCさんとDさんの間で高値で売買された理由が2つありました。
麗子さんの生写真が高値で取引された理由は以下です。
①株を発行している企業が人気であること
②世の中の景気がいいこと
株とは『アイドルの生写真』だったことを思い出して、先を読み進めてください。
株が売れる条件①:世の中の景気がいい時
麗子さんの生写真が販売された時、生写真が欲しくても、もしお金を持っていなかったら、生写真は買えません。
生写真(株)の価格が高ければ高いほど、自分の懐が温かくなければ(資金がなければ)、生写真(株)にお金は充てられない人が多いと思います。
では、どうなれば生写真が買えるほど懐が温かくなるのか考えてみましょう。
まず一般人の懐が温かくなるには、自分のところに入ってくるお金が増えないといけません。
例えば、昇給するとか、ボーナスが上がるとか、そういったことがないとなかなか収入は増えませんよね。
では昇給したりボーナスが出る時はどんな時かを考えてみましょう。
例えばボーナスがもらえる時は、どんな時かというと、自分の勤め先の会社の業績がいい時です。
ボーナスをいただく時、会社の業績によってボーナス額が増減したりしない?
ではボーナスが出せるほど会社の業績がいい時は、周りを見回してみると、世の中の景気が良い時と悪い時どちらでしょうか?
きっと世の中の景気が良くて、多くの人がモノやサービスを買うようになり、会社の業績も良くなっているケースが多いと思います。
そしてその企業の業績が良くなり、会社が社員にボーナスを支給するなり、昇給するなりします。
その結果、ボーナスをもらったり、昇給した人たちは、収入が増え、懐が温かくなるのですね。
そして、収入が増え、懐が温かくなった結果、生写真(株)を買おうとする人自体も増えることになるのです。
分かりやすく脚色している部分があることは了承してね。好景気になる順序もちょっと変更しているよ。
以下の図で整理しておきましょう。
景気が良いと株が買われる流れ
①好景気で盛り上がりモノやサービスを人々がたくさん買うようになる
②物やサービスがたくさん売れ、企業業績が上がる
③企業業績が上がると社員のお給料やボーナスがアップする
④社員の収入が増え、生写真(株)を買おうとする人が増える
高価な生写真(株)を手に入れるには、自分のところにお金がないといけません。
よって株(生写真)が人気になり価格が上がる時は比較的世の中が成長している時(=景気のいい時)になります。
株が売れる条件②:株を発行している企業が頑張ったり人気だったりする時
生写真(株)が人気になり売れる時の条件として、その生写真(株)を発行している企業が人気であることも大事です。
麗子さんの生写真のことをまた思い出してみてね。
麗子さんの生写真は、ファンCさんとDさんの間で高値で取引されましたが、なぜ高値で取引されたかというと、麗子さんに人気があったからです。
人気がなければ、誰も麗子さんの生写真を欲しがりませんし、お金を出そうとする人もいません。
麗子さんが人気だからこそ、麗子さんの生写真は高値で取引されたのですね。
麗子さんの生写真と同じで、株を発行している企業自体に人気がないと、その企業が発行している株を欲しいと思う人も減ります。
よって企業は、業績を上げる為に努力したり、良い評判になるように頑張ったり、新商品を開発して業績を伸ばそうとしたりして、人気になるように頑張らないといけません。
企業の人気を上げるのに手っ取り早いのが、業績を上げること。
企業が頑張って業績を上げていれば、株の人気も上がり、株価も上がりやすくなります。
株価が上がる条件のもう1つは、株を発行している企業が頑張ることなのね!
株価が上がる条件を一つ以上満たすことで株価は上がりやすくなる
株が人気になり株価が上がる為の条件は、「①好景気であること」「②企業の努力」の2つが必要でしたが、この条件の1つが当てはまるだけで株価が上がる時もあります。
例えば、株を発行している企業が頑張っていなくても、景気が良いだけで、株が人気になり株価が上がることもあります。
また景気が良くなくても、企業が頑張って業績を上げていたりすると、その企業が発行する株は人気になり株価が上がることも多いです。
株が売れる時の条件2つ
- 世の中の景気が良い時(懐にお金が入ってくるから)
- 世の中の景気が悪くても、生写真を発行している会社が人気な時
株が人気になり株価が上がるには2つの条件があり、そのうち1つ満たすだけでも株価が上がることがあると覚えておきましょう。
株が人気な時は債券の人気は下がっている!
株が人気で株価が上がっている時、債券を見てみると債券の人気は落ちていることが多いです。
これは先日説明した『負の相関関係』であり、SMAPの中居ちゃんとキムタクの関係性だからです。
株が人気1位になれば、債券は2位になります。
株の人気が上がり株価が上がるときは、債券の人気は下がり債券価格も下がりやすくなるのですね。
そもそも株が人気で上がっていると、債券みたいな比較的安定的な投資商品は売れにくくなるの。
みんな債券に投資するより、株に投資して儲けようとする人がどっと増えるのね!
この関係を理解しておけば、株が上がっている時は債券の価格が下がっているんだろうと予想がつきます。
なぜなら株と債券は『負の相関関係』であり、SMAPの中居ちゃんとキムタクの関係性だから。
株と債券の関係性を知っていると、株の動きに注目しているだけでも、債券の動きもなんとなく把握できるようになりますよ。
債券の人気が上がるときはどんな時?
次に債券の人気が上がるときについて説明します。
債券とは、お役人の田中さんが作った借金証明書だったことを思い出してください。
簡単にまとめると、お金を借りている間、金利を払うから、お金を貸してくださいっていう商品だったね!
債券について内容を覚えていない人や分からない人は以下を再度読んでから先へ進んでいきましょう。
債券が売れる時は景気が悪い時や何かあった時
債券は金利はそこまで良くなくて多くの利益は望めませんが、借金証明書(債券)を保有してさえいれば安定的に利息がもらえて、満期になったら元本(債券を購入した代金)まで戻ってくるという、比較的安定的な動きをする投資商品です。
ではこの債券の特徴を踏まえて、債券が人気になる時はどんな時なのかを考えていきます。
債券が人気になり売れる時は、景気が悪い時や世界中で不安な出来事があった時だよ!
「株」が人気になる時と反対の状況の時に債券は人気になるのね。
債券は、例え景気が悪い時でも世の中が不安定な時でも、決められた期日まで保有してさえいれば、最初に決められた金利はもらえますし、元本も戻ってきます。
だから景気が悪い時とか、リーマンショックみたいな大変なことがあった時でも、債券(借金証明書)を発行した国や企業が破綻しない限りは、安心して金利がもらえるし満期まで保有すれば債券を購入したお金は戻ってくる。
この特徴によって、景気が悪い時や世の中や世界中で何か大きな出来事があった時や不安定になっている時には、債券の人気度は上がるのです。
債券が人気になる時
- 景気が良くない時や世界に有事が起きた時
債券が人気な時は株の人気は下がっている!
債券が人気な時、株を見てみると株の人気は落ちていて株価も落ちていることが多いです。
これは株でも説明した『負の相関関係』であり、SMAPの中居ちゃんとキムタクの関係性!
債券が人気1位になれば、株は自動的に人気は下がるのですね。
債券の人気が上がっている時は、株の人気は下がり株価も下がりやすくなります。
世の中が不安定だったり、景気が悪いと、株でバリバリ投資しようとする人が減って、価格変動が大きい株は売れにくくなるの。
みんな不安定な状況では株に投資するより、債券に投資して安心しようとする人が増えるのね!
この関係を理解しておけば、株と同じですが、債券の人気が上がっている時は株が下がっているんだろうと予想がつきます。
株と債券の関係性を知っていると、債券か株のどちらかの動きに注目しているだけで、株や債券両方の動きもなんとなく把握できるようになるのですね。
景気によって株と債券の人気度は変わる
株と債券、それぞれどういった時に人気になるかを見てきたところで、次に景気と株と債券の関係を整理しておきましょう。
景気が良い時、人はどこに投資したくなる?
もし、みなさんが使わないお金を持っていたとして、何かに投資をしたいな~と考えたとします。
そう考えた時、その時の景気が良くて、世の中がどんどん成長していたとしたら、株と債券のどちらに投資をしたいと思いますか?
屁理屈なしで、素直に考えてみてねw
おそらく『株』が欲しいな~と思う人が多いと思います。
なぜなら景気が良いということは、世の中がギラギラしていて、お金周りがよくて、お金が世の中に流通していて、企業にお金が集まりやすくて、 会社の業績が上がりやすいからです。
会社の業績が上がれば、企業が発行している株価も上がり、株に投資をすれば利益が出る可能性が上がります。
よって、景気が良い時は、株を欲しがる人が増えるのです。
多くの人は、利益が少なめの債券よりも、利益が出そうな株を欲しいと思い、株を購入します。
そして一方債券を欲しいと思う人は減り、債券の人気がグッと下がり、債券の価格も下がってくるのですね。
景気が良い時は、価格変動が大きい株が人気になり、債券人気は下がっていきます。
景気が悪い時、人はどこに投資したくなる?
では一方で、景気が悪く、世の中の情勢が大変な時には株と債券どちらの商品が人気になるでしょうか?
もう、なんとなく分かるよね?
もし景気が悪く、世の中が不安定な時に投資をするとしたら、景気の良し悪しによって価格が変動しやすい『株(生写真)』より、例え少ない金利だとしても安定して金利をもらえる『債券』を欲しいと思う人が増えそうですよね。
債券は発行した国や企業が破産しない限り、不景気で世の中に何かあったとしても、おそらく金利はもらえますし、満期を迎えた際に元本も戻ってきます。
金利は微々たるもので利益が少ないものが多いけれど、不景気の時や世の中が不安定な時は安定的に金利がもらえる債券の人気が上がるのです。
ということは、景気が悪くて債券人気が高い時に、株の人気はどうなっているかというと、株の人気は下がりやすく、株価も下がりやすくなるのです。
これもキムタクと中居ちゃんの法則(負の相関関係)であり、債券の人気が上がった時は株の人気は下がると覚えておきましょう。
では景気と株と債券の関係を下記にまとめておきます。
▶景気の良いとされている時の人気順は…
≪人気1位≫ 好景気によって儲かりそうな株
≪人気2位≫ 景気に左右されない安定的な債券
▶景気が悪く世の中が不安定な時は…
≪人気1位≫ 景気に左右されない安定的な債券
≪人気2位≫ 景気が悪いと値下がりしそうな株
こんな関係があることを覚えておきましょう。
まとめ
株と債券は『負の相関関係』であり、例えるならSMAPの中居ちゃんとキムタクであると学びました。
また景気の状態によって、株と債券の人気順位が変わることもしっかり覚えておきましょう。
株と債券の関係を簡単にでも理解しておくと、どちらかの値動きを見るだけで、経済情勢を予想出来るようになります。
この関係を理解しておくだけで、経済ニュースが今より分かるようになって、楽しく観られるよ!
ニュースで『株が上昇した』と聞けば、同時に『債券は下落した』ということだと、頭の中で自動変換してしまいましょう。
逆に『株が下落した』とニュースなどで聞いたら、『債券は上昇したんだな』と予想するようにしましょう。
株や債券の値動きに関連するニュースを聞いて、株と債券の価格の動きを予想出来れば、自分の資産運用状況についても予想出来るようになります。
この株と債券の関係を理解するだけで、かなりお金の知識が習得出来ていきます。
株は景気が良い時に人気 !債券は景気が悪い時に人気!分からなくなったらSMAP中居ちゃんとキムタクを思い出そう!
こんな風に覚えておいて、どこかで『株』とか『債券』とかいう言葉を聞いたら、 その時の経済情勢を予想をしてみましょう。