ここ最近よく「インフレ」って言葉を聞くよね!インフレってモノの値段が上がることなのは知ってるのだけど。実際私達にどういう影響があるの?
今、テレビやネットではインフレが話題だよね!簡単に言うとインフレとは物の値段が上がることだよ。今日は「インフレ」「インフレがもたらす私達への影響」「インフレを解消する方法」について、簡単に説明するね!
ここ最近、よくインフレと言う言葉を聞くようになりました。
インフレと言うと、なんとなく物の値段が上がることだと分かっていても、実際、私達にどういう影響があるかまで知っている人は少ないと思います。
インフレを理解することで、経済知識も増えます。
今回はお金知識ゼロでも分かるように、外資金融OLさゆりが、簡単にインフレと今(2023年上半期)で起こっているインフレの状況と原因をまとめます。
この記事だけ読んでおけば、一応インフレについては理解出来ると思います。
世間話をしている時に、インフレの話題が出てきたら、この記事を読んで、知ったかぶりを決めちゃってくださいね(笑)!
この記事はこんな人にオススメ
▶今問題になっているインフレについて理解したい人
▶基本的な経済知識を身につけたい人
▶経済状況を理解して資産運用をしていきたい人
▶教養として、経済知識を身につけたいお金知識ゼロの人
目次
インフレとはそもそも何?
インフレとはインフレーションを略した言葉で、モノの価値がお金の価値より高くなることを指します。
簡単に言うと、「モノの値段が上がる」事です。
インフレとは「モノの価値がお金より高くなること」を指すよ。よって「インフレが高くなってきたね」とは言わないので、世間話をする時に注意してねw!
早速図を用いて、インフレの2つの特徴を説明します。
インフレとはモノの値段は上がり、お金の価値が下がること!
今日は分かりやすく、リンゴに例えてお伝えします。
頭の中にリンゴを思い浮かべてください。
今までリンゴが1個100円で買えたとします。
そのうちに、リンゴの値段が上がり、1個200円になりました。
今まで100円で買えていたリンゴが、200円出さないと買えなくなる。
よってリンゴの価値は上がり、100円の価値が下がったと言うことになります。
この状況が、インフレです。
インフレというのは以下の状況を指すと覚えてしまいましょう。
モノの値段が上がること
お金の価値が下がること
インフレになる原因は2つある!
インフレについて理解したところで、次にインフレになる原因を見ていきます。
インフレになる原因は、2つあります。
ここでも簡単に説明するので、なんとなく理解しておきましょう。
原因①:世の中に出回っているお金の量が多すぎる
インフレになる原因の一つ目は、世の中に出回るお金の量が多すぎることです。
どういうことかというと、お金をモノに置きかえて考えてほしいのですが、量が世の中に豊富に出回っていると、そのモノの価値は下がり、価格は下がりますよね?
例えば人気アイドルのグッズに置きかえて考えてみます。
希少価値の高い、数が出回っていないアイドルグッズがあるとします。
世の中にいくつかしかないので、みんなそのグッズが欲しくなる。
欲しい人が多いと、そのグッズは価値が上がりますよね。
「世に出回る量が少ないと、そのグッズの価値は上がる」と覚えておきましょう。
一方、すぐ手に入るシールみたいなアイドルグッズがあるとします。
このシール、どこでもすぐ買えるくらい世の中に出回っていたら、欲しい人はすぐ手に入れられるから、シール自体の価値は下がります。
世の中に出回っている量が多いと、欲しい人の手に渡りやすくなります。
よって世の中に出回っている量が多いかどうかによって、希少価値があるかどうかが決まるのですね。
ではこのグッズの部分に、通貨(お金)を当てはめて、考えてみるよ!
▶アイドルグッズと同じで、世の中に出回るお金の量を増やすと、お金の価値は下がる。
▶逆に世の中に出回るお金の量を減らすと、アイドルグッズの直筆サインのようにレア感が増し、お金の価値が上がる。
こういう事が言えるのですよね。
政府は、アイドルグッズのように、世の中に出回るお金の量を調節して、お金の価値を上げたり、下げたりして、経済を安定させようとします。
政府が、世の中に流通するお金の量を増やせば、数多く出回るグッズと一緒で、お金の価値は下がりますし、一方、世の中に流通するお金の量を減らせば、数多く出回らないグッズと同じく、お金の価値を上がることになるのです。
ここは難しく考える必要はありません!
そういうものなんだ~と思ってくださいね。
ここで覚えておくといいことは2つだけだよ!
①政府はお金の量を調節して経済を安定させようとしている。
②世の中に出回るお金の量が多ければお金の価値は下がり、逆にお金の量を少なくすれば、お金の価値は上がる。
これだけ覚えておこう!!
原因②:世の中に出回っているモノの量がすくなすぎる
インフレになる原因の2つ目は、世の中に出回るモノが少ない事が挙げられます。
ここもサラッと理解しておきましょう。
世の中に物が少なければ、みんなで取り合いになり、みんなで取り合いになれば、モノの値段が上がり、こんな流れによっても、インフレ状態になるのです。
インフレで私達が困ることってある?
ではインフレについて理解したところで、「実際インフレになって、私達が困ること、いいこと」をまとめます。
これも参考程度に読んでください。
インフレで私達が困ることと、私達にとって良いこと!
インフレのメリット・デメリットは以下です。
インフレのメリットは何?
インフレになれば、モノの値段が全体的に上がり、値段が上がることで企業の売り上げは伸びで業績が改善します。
そして企業業績が上がれば、そこに勤めている従業員のお給料が増えることにつながります。
お給料が増えれば、今よりモノを買ったり、旅行をしたり、お金を使う人が増えていきます。
こんな風にお金を使う人が増えていくと、世の中は景気が良くなる。
これがインフレのメリットです。
インフレのデメリットは何?
インフレのメリットを見て見ると、インフレ状態の方が、一見いいように思えますよね。
しかし、インフレが続くと、後々困ることも出てくるのです。
インフレが続くと、モノの値段が上がり過ぎてしまい、買えなくなる人も増えてしまいます。
そして結局、モノが高すぎて買い控えをする人が増え、景気後退につながるようになるのです。
これがインフレが続くデメリットです。
一番いいのは、程よくインフレであること!
こうやって考えてみると、一番いいのは、ほどよくインフレであることです!
ほどよくインフレである状態を保つと、経済は安定して、成長していくことになります。
ここでは、インフレは程よくが一番と覚えておいてね!
2023年インフレは何が原因で起こっているの?
インフレがちょっと理解できたところで、今の2023年のインフレについて、見ていきましょう。
2023年インフレだと言われてる原因は以下2つです。
2023年インフレの原因①=コロナが落ち着くにつれて人が動くようになりモノ足りないから!
コロナ流行期には、感染対策の為、世の中の人の動きが止まりました。
その際、人が動かない為、モノも作れまず、生み出せるモノの量が減りました。
その後、コロナが落ち着き始め、人が動き始め、モノの需要が急激に増しました。
コロナによって生産が止まっていたにも関わらず、急激に需要が増え、モノが足りなくなり、モノの値段が上がるようになったのです。
2023年インフレの原因②=コロナ時の不景気を回復すべく、各国政府はお金の流通量を増やしたから
コロナ時は各国が経済を支えようと、必死で政策を立てました。
そのうちの一つが、世の中に回るお金の量を増やすことでした。
世の中に流通するお金を増やせば、みんなにお金が届きやすくなるし、お金が届けばお金を使いたくなる。
そうすれば、そこまで経済は落ち込まないと踏んで、各国政府は、流通するお金の量を増やしたのですね。
みんなの手にお金が行きわたるようにして、お金を使ってもらって、経済を落ち込ませないように頑張ったのです。
結果、コロナが落ち着き始めた今、市場にはコロナが大変だった時に政府が流通させた大量のお金が残ってしまうことになりました。
ではここで、復習ですが、前述で世の中に出回るお金の量が増えると、お金の価値は下がると書きました。
コロナで各国は、お金の価値が下がることも視野に入れたけれど、まず世の中に出回るお金の量を増やして、とりあえずお金を使ってもらえるようにしたのです。
その結果、世の中に出回るお金の量は増やせたけれど、同時にお金の価値が下がってしまいました。
そして今、お金の価値が下がった代わりに、モノの価値は上がることになりますので、モノの値段が上がってしまっている状況になっているのです。(→こちらを参照)
2023年インフレを解消するにはどうしたらいい?
ではインフレを解消させるには、何をしたらいいのでしょうか。
インフレは、モノの値段が上がることであり、お金の価値が下がることでしたね。(→こちらを参照)
モノの値段を直接下げることはなかなか難しいので、政府はお金の量を何とか調整して、下がっているお金の価値を上げることが必要です。
お金の価値を上げるには、何をすればいいかというと、世の中に出回るお金の量を減らせばいい!(→こちらを参照)
世の中に出回るお金の量を減らせれば、お金の価値が上がり、モノの値段も抑えられるようになるのですね。
この辺りのことは、アイドルのグッズの例を思い出してみましょう。
政府がお金の量を減らしてお金の価値を上げるには、何をする?
お金の価値を上げるには、世の中に出回るお金の量を減らさないといけません。
世の中に出回る量を減らせば、価値が上がるようになりますから。
では一体政府はどんな風にして、世の中に出回るお金の量を減らそうとするのでしょうか。
参考程度に理解しておきましょう。
金利を上げて世の中に出回るお金の量を減らす
インフレを解消するには、世の中に出回るお金の量を減らすことが大事です。
では実際、どんな政策を打つかと言うと、「金利を上げる」ということをします。
実際は、日本銀行が、民間銀行に貸し付けを行うときの基準金利を上げる(=公定歩合を下げる)ことを指すのですが、分かりにくいので、「金利とつくものすべてを上げる」と思ってしまっていいです。
例えば、身近でよく聞く
預金金利
住宅ローンの金利
お金を貸したり借りたりする時の金利
こういった金利とつくものを全て上げることで、世の中に出回るお金の量を減らすことが出来ます。
政府が金利を上げるとどうなる?
例えば、住宅ローン金利が上がった場合、ローンを支払うのが難しいから、お家を建てようとする人が減ります。
お金を借りる金利が高ければ、お金を借りて事業を拡大しようとか、そういった企業も減ります。
買い控えみたいな雰囲気が出てくれば、結果、景気は落ち着き始めてくることになるのね。
加熱気味だった景気が落ち着き始め、モノの値段が下がってくることにつながります。
金利が上がれば、預金をしている人や、お金を貸している人は、金利が高くて嬉しいけれど、その反面、お金を借りようとしている人にとっては、金利の引き上げは結構辛いのですよね。
金利が高いとお金を借りるのが大変だから、お家を建てるのをやめたり、お金を借りて事業を拡大させたりすることを控える企業が増えます。
結果、経済の動きが鈍くなり、景気が落ち着き始め、モノの値段が落ち着き始め、お金の流通量を減らすことにもつながります。
もうここはややこしいこともあるので、「インフレの時は、金利を上げて、世の中の人や企業がお金を借りにくくして、景気を落ち着けるのね」と覚えておきましょう。
今、ニュースを見ると、「どこどこの国が金利を上げて~」という言葉をよく聞くと思います。
これは、金利を上げて、お金の流通量を減らして、物価の値上がりを抑えようとしているよ~ということなのです。
まとめ
インフレについて、簡単に説明しました。
途中分かりやすく書く為に、脚色したり、省略している部分もありますが、インフレについて理解が一応出来るかな~と思います。
今日本を始め、世界の国々ではインフレが続いており、金利を上げる等して物価の調整をしているところです。
日本は金利を上げてインフレ対策をしようとは、まだしていませんが、今後は物価の上がり方や、その他もろもろ調整をして、今後金利を上げてくることもあるかもしれません。
これからニュースでも新聞でも、利上げと言う言葉をよく目にすると思います。
そんな時は、インフレのことを思い出してくださいね。
以上、一応分かりやすく、インフレについてと、現在(2022年)のインフレについて紹介しました。
ニュースを観るなどの参考にしていただき、経済知識を少しずつつけていきましょう!